(15日、第107回全国高校野球選手権熊本大会3回戦 菊池0―11東海大熊本星翔=五回コールド) 第1シードの強豪を相手…

(15日、第107回全国高校野球選手権熊本大会3回戦 菊池0―11東海大熊本星翔=五回コールド)

 第1シードの強豪を相手に、菊池の攻守の柱としてチームを支えてきた新納(にいろ)大河捕手は、2安打と気を吐いた。

 初回は右越えの二塁打。「外角高めの直球を、うまく流せた」。三回も直球をとらえて中前打に。「前の球が変化球。次は直球が来ると、ねらいを定めた」と振り返る。手応えを感じていた。

 しかし投手のリードには苦しんだ。「最初は外角の球で打ち取ろうとねらったが、相手の振りが強くてつかまって……」。最後はどこに投げさせるか分からなくなったという。

 11点のリードを奪われ、五回表も2死。コールド負け寸前に追い込まれて打席に立ったのは、相棒の飯干将輝投手。2人とも野手の出身で、1年秋からバッテリーを組んだ。二人三脚で模索しながら、仲良く野球に打ち込んできたという。次打者サークルで「回してくれ」と願いをかけたがかなわず、最後の夏が終わった。(伊藤隆太郎)