柳田のスタメン起用決断、工藤監督「100ではないが、90くらいは振れている」 右脇腹の肉離れなどで戦線を離脱していたソフ…
柳田のスタメン起用決断、工藤監督「100ではないが、90くらいは振れている」
右脇腹の肉離れなどで戦線を離脱していたソフトバンクの柳田悠岐外野手が電撃復帰し、いきなり「1番・中堅」で先発する。22日の楽天とのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第5戦。3勝2敗とし、日本シリーズ進出に王手をかけているソフトバンクが、ぶっつけ本番で主砲・柳田を復帰させ、一気に突破を決めにかかる。
クライマックスシリーズ中の復帰は不可能と見られていた背番号9の姿が、試合前練習の行われる本拠地のグラウンドにあった。フリー打撃では本来の豪快のフルスイングには及ばず、打ち損じも多かった。万全とはいえないのは明らかだったが、それでも、右翼スタンド上段に届く柵越えを放つなど、そのパワーは健在。練習終了後、工藤公康監督は「100ではないが、90くらいは振れている。(登録するかは)これから決めます」と話し、その後に登録即スタメンを決断した。
9月20日の日本ハム戦(札幌D)でスイングした際に負傷し「右腹斜筋と肋間筋損傷」「右第10肋軟骨損傷」と診断され、全治3週間の診断が下っていた。このクライマックスシリーズにギリギリ間に合うかどうかのところだったが、回復が思わしくなく、初戦での復帰を断念。20日にようやくフリー打撃を再開したばかり。たった2日間フリー打撃を行なっただけでの電撃復帰となった。
打撃練習を見守った藤本博史打撃コーチは「柳田が帰ってきたら、大きいと思いますよ」と話した上で「まだ用心しながらフリーバッティングもしていたけど、良い感じで、8割くらいでいったほうが逆にいいんじゃないかと思う。僕はいけると思います」と状態を分析した。
「柳田の名前でもう一段階ドンっといきたい」
約1か月実戦から離れている柳田だが、なぜ、いきなりスタメン復帰なのか。ベンチに置いておくだけでも相手へのプレッシャーにはなりそうなもの。これに対して同打撃コーチは「登録したら、頭から使ってくださいと監督にはお願いしている。1か月も実戦が空いていると、代打ではそう簡単にはいかない。プレッシャーがないところの方がいい。6、7番だといきなりランナーがいるところで回ってくるかもしれない。最初はランナーがいない方がいいし、数多く回る方がいい」として「1番・中堅」での、いきなりの先発出場となった。
「本人に『大丈夫か?』と聞いたら『大丈夫ですよ。実戦やっていないから分からないですよ』とは言っていた。『お前は天才だから大丈夫や』と返しておいたよ」という藤本コーチ。3勝2敗と有利な状況に立った中での柳田復帰には、打撃面だけではない狙いがある。
「今日決めたいのはある。そこまでは期待していないけど、アイツが頑張っての94勝というところもある。難しいとは思いますよ。勝てば日本シリーズ進出の試合で。柳田という選手が、チームにとって大きいというのがある。CSが始まる前にも監督はぶっつけでもいけるならいくと言っていたからね。それくらい信頼しているということでしょう。3戦目に城所が起爆剤になってくれて、有利に運んでいる。ここで柳田の名前でもう一段階ドンっといきたい」
一気に日本シリーズ進出を決めてしまうために、柳田復帰が与えるチームへの、そして球場の雰囲気への効果を期待している。
「どうなるか分からないけど、天才が出ることを期待している。天才か、ゴミか、やからね」と、お馴染みとなったフレーズで柳田を語った藤本コーチ。ぶっつけ本番での電撃復帰は果たして功を奏し、日本シリーズ進出決定に導くだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)