令和7年度全国高等学校総合体育大会「開け未来の扉 中国総体 2025」が、7月23日に開幕する。広島県、鳥取県、島根県、…
令和7年度全国高等学校総合体育大会「開け未来の扉 中国総体 2025」が、7月23日に開幕する。広島県、鳥取県、島根県、岡山県、山口県の中国地方5県を中心に熱戦が繰り広げられ、男子サッカーは福島県、女子サッカーは北海道、ヨット競技は和歌山県での開催が予定されている。
大会を盛り上げる取り組みとして、日本工学院八王子専門学校デザイン科の学生24名が、インターハイコラボTシャツのデザインプロジェクトを展開した。彼らは創造性と熱意を込めたデザイン案をプレゼンテーション形式で披露し、プロの目で選考が行われた。
審査員は川辺圭氏
審査員として登壇したのは、デザイナー・アートディレクターとして活躍する川辺圭さん。多摩美術大学卒業後に博報堂へ入社し、数々の広告を手がけてきた実力派クリエイターだ。
川辺さんは、若き才能の発想力や表現力を高く評価した。学生の作品に対し、「幅がひろい」と感嘆の声。「非常にクオリティが高くて、アイディアがとても面白い。視点が新鮮で、今日はこのプロジェクトの審査に来られてよかった」と絶賛し、プロジェクトの手応えを語った。
最優秀は“インハイ”の文字が隠れた作品
選考の結果、グラフィックデザイン専攻2年の滝川遙志さんによる作品が採用された。滝川さんは「これまで大会に参加して、Tシャツをもらう機会はあったが、単色に文字を載せるだけのものが多かった。そこにグラデーションの可能性を見出した」と語り、次のようにデザインへの想いを明かした。
「インターハイのスローガン『輝け君の青春 刻め努力の軌跡』をもとに、各地から集まる人々と選手の躍動感をグラフィックで表現しました。色は大会のシンボルマークを基にし、よく見ると“インハイ”にも見える形にしました」
優秀作品として以下の2作品が選出
川崎 光恵さん作
森久保 郁門さん作
STU48が着用予定!Tシャツが大会の“顔”に
このTシャツは、大会公式アンバサダーであるSTU48の池田裕楽さん、岡田あずみさん、曽川咲葵さんの3名も着用予定。川辺さんは、滝川さんのデザインに対して「昔のオリンピックポスターのようなグラデーション感と田中一光感があって良い。STUのメンバーが着用し前に立つだけで、Tシャツが“アイコン”として機能する。非常に面白い」とコメントした。
参加した学生の声
高橋みさきさん:将来は自由なデザイナーに
「緊張感もありましたが、楽しく進めることができました。高校生の青春を彩りつつ、開催地の中国地方の方々にも喜んでもらえるようなデザインを作りました。将来は、川辺さんのような自由なデザイナーになりたいです。インターハイに臨む皆さん、全力で楽しんでください」
福冨愛彩さん:胸を張れるデザイナーを目指します
「楽しかったです。プロのデザイナーの方のお話を聞くのは初めてで緊張しましたが、川辺さんはフランクで話しやすかったです。今回の課題に参加したきっかけは、私の地元が広島だからです。みんなのデザインを見るのも楽しかったです。高校生の熱量って本当にすごいなって思いながら、それをイメージしてデザインを作りました。私は胸を張れるデザイナーを目指します。高校生の皆さん、一人じゃありません。一緒に頑張りましょう」
鏑木春弥さん:知らないからこそ客観的に挑めた
「川辺さんが、デザインの深い部分まで教えてくれたので参加して良かったです。私はインハイの熱量を知らなかったからこそ、客観的な視点で取り組めました。今後についてはまだ決めていませんが、何事にも挑戦していきたいです。高校生の皆さんも全力を尽くして、悔いのないよう頑張ってください」









