チェルシーの面々が困惑したトランプ大統領の“奇行”とは?(C)Getty Images 栄光の戴冠シーンにおいては、“部…

チェルシーの面々が困惑したトランプ大統領の“奇行”とは?(C)Getty Images
栄光の戴冠シーンにおいては、“部外者”でしかなかった。
現地時間7月13日に行われたFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)で、チェルシー(イングランド)が、欧州王者のパリ・サンジェルマン(フランス)を3-0で撃破。32チームによる48試合制が導入された初の大会を見事に制した。
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波紋を呼んだのは、チェルシーのイレブンが黄金に輝くトロフィーを手にする優勝セレモニーの出来事だった。通常であれば、優勝チームのキャプテンが関係者から手渡されたカップを高々と掲げ、チームメートと喜びを爆発させるものなのだが、プレゼンターとなったドナルド・トランプ米大統領は、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長から壇上から降りるように諭された後も居座り続けたのである。
客席からブーイングも起きた行為の真相は定かではない。トランプ大統領本人をはじめとする関係者間での意思疎通が図れていなかった可能性もある。ただ、チェルシーのコール・パーマーが「トロフィーを掲げる時まで壇上にいるとは思っていなかった。正直、少し混乱していた」と漏らしたように、現場が困惑する行動でもあった。
実際、国内メディアからもトランプ大統領の行動は「愚行」として非難されている。米紙『USA Today』は「トランプはチェルシーの優勝を台無しにした」とバッサリ。さらに「不可解で、滑稽で、気恥ずかしい瞬間を演出した」と容赦なく断じた。
「クラブワールドカップは、アメリカがサッカー大国になるポテンシャルがあることを示した大会だった。だが、トランプ大統領の無知さは、NFL、NBA、MLB、NHLと比べて、この国におけるサッカーが、いかに遠い存在であるかを示していた」
他でもないトランプ大統領が「ちょっとしたサプライズだったと言える」と答えたことを考えれば、やはり自身のアピールに使ったという他にないか。いずれにしても、政治家が、選手たちが優勝を祝す場を台無しにしてしまった感は否めない瞬間だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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