(14日、第107回全国高校野球選手権鹿児島大会2回戦 鹿屋工0―7神村学園・七回コールド) 一回表、鹿屋工の1番打者…

 (14日、第107回全国高校野球選手権鹿児島大会2回戦 鹿屋工0―7神村学園・七回コールド)

 一回表、鹿屋工の1番打者鬼塚脇魁霧(かいむ)選手(3年)は打席で静かに闘志を燃やしていた。相手はシード校で3連覇を狙う神村学園。「気持ちで絶対に負けない」。相手エース早瀬朔(さく)投手(3年)の142キロの直球を左前にはじき返した。チームに勇気を与える一打だった。

 昨夏、神村学園とは3回戦で対戦し、コールド負けを喫した。鬼塚脇選手も出場したが、無安打に終わった。感じたのは、神村学園の選手たちとの体格の違い。「体の強さとパワーが全然違った」。朝練に筋力トレーニングを採り入れたほか、走り込む量を増やして強豪校に負けないだけのパワー向上に努めた。

 試合は序盤大量リードをされたが、2番手の篠山琉綺(るい)投手(3年)の力投もあり、中盤以降は互角の戦い。鬼塚脇選手は、2打席目以降は無安打に終わったが、昨年ほど神村学園との力の差は感じなかったという。リベンジは果たせなかったが、「1年間の努力は決して無駄ではなかった」と振り返った。

 試合後は「すべてを出し切りました。すっきりした気分です」と笑顔だった。野球は高校までと決めている。今後は父と同じ海上自衛官の道を目指すつもりだ。(井潟克弘)