(14日、第107回全国高校野球選手権東東京大会3回戦、堀越15―0鷺宮) 堀越の5番の一振りが試合の流れを大きく引き寄…
(14日、第107回全国高校野球選手権東東京大会3回戦、堀越15―0鷺宮)
堀越の5番の一振りが試合の流れを大きく引き寄せた。
二回表無死、堀越の雨宮悠(3年)は2ボールからの3球目、内角低めの直球を強くはじき返した。「たたくイメージで。コンパクトに振った」という打球は、一気に左翼席へ。
チーム初安打が先制本塁打になった。堀越はこの一本で勢いづき、以降、点を重ね、3回戦突破を決めた。「練習の結果が出て良かった」。雨宮は試合後、満面の笑みを浮かべた。
2年春からベンチ入りし、4番を任された。今春は4番だったが、今夏は5番に下がった。「悔しい気持ちの方が大きいけど、4番の綱川(陽)がやってくれるんで」。一発を狙いたい気持ちを抑えて、チャンスで後ろにつなぐ打撃を心がけている。
自他ともに認める「お調子者」だが、チームの勝利が何よりも重要だ。「調子にのらずに、今日のホームランは忘れて、次もコンパクトに振っていきたい」=神宮(野田枝里子)