(14日、第107回全国高校野球選手権東東京大会3回戦 帝京12―0新宿=五回コールド) 2011年夏以来、14年間遠ざ…
(14日、第107回全国高校野球選手権東東京大会3回戦 帝京12―0新宿=五回コールド)
2011年夏以来、14年間遠ざかる甲子園へ。帝京が今年も、伝統の強力打線を作り上げてきた。
1―0の三回1死一、三塁。主将で4番の梅景大地が、カウント2ボールから浮いた変化球を捉える。打った瞬間にそれと確信した左越え3ランで、リードを4点に広げた。
一、二回は相手の軟投派左腕に安打が出なかっただけに、「価値ある一発」と金田優哉監督。四回、長打2本を含む打者一巡の攻撃で8点を奪い、五回コールドを決めた。
春夏あわせて3度の甲子園優勝を誇る伝統校。昨年は春の東京都大会を2連覇し、夏の東東京大会では14年以来の決勝に進出した(独自大会だった20年を除く)。
だが、このあと全国準優勝を果たすことになる関東第一の小技と堅守の野球に翻弄(ほんろう)された。守備が乱れ、5―8で敗れた。
「6番・二塁手」で先発出場していた梅景は「相手は守備や走塁でプレッシャーをかけてきて、自分たちは緊張した場面でミスが出た」と振り返る。
「もうこんな悔しい思いをしないという思いで1年間やってきました」。普段の練習でミスが出れば、仲間同士で厳しく指摘し合ってきた。
近年、好成績を残しても、なかなか甲子園にはたどりつけない。
卒業生である金田監督は「帝京復活だとか、選手に重圧を背負わせたくはない」と話すが、梅景ら選手たちは「歴史を変えたい」ときっぱり言う。
梅景は「はかりしれないプレッシャーの中で自分に打ち勝つことが帝京魂」。126チームがひしめく東東京で今夏こそ、と高い壁に挑む。=神宮(大宮慎次朗)