冨安の獲得はリスクもあるが、移籍金がかからないのは魅力だろう(C)Getty Images 昨季までアーセナルに所属し、…

冨安の獲得はリスクもあるが、移籍金がかからないのは魅力だろう(C)Getty Images

 昨季までアーセナルに所属し、現地時間7月4日に退団が発表された冨安健洋。度重なる故障に悩まされたことで双方合意による契約解除に至り、現在も膝の怪我が回復途中である中、英国内ではその去就についての話題も伝えられている。

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 ウェストハムの情報を発信する『West Ham Zone』が7月12日、冨安の特集記事を掲載。「今夏、ウェストハムがタケヒロ・トミヤスをフリー移籍で獲得する可能性がある」と報じた。

 同メディアは、「現在26歳のトミヤスは、昨季ミケル・アルテタの下で公式戦1試合の出場にとどまり、今季終了後にエミレーツを去ったことで、現在は所属クラブがない状態となっている」と振り返った上で、「その状況を受けて、グレアム・ポッター率いるウェストハムが、他クラブと合意する前にこの多才なディフェンダーにオファーを出す可能性がある」と綴っている。

 11シーズンにわたりウェストハムでプレーしたアーロン・クレスウェルが今オフに退団したことで、同メディアは、「守備ラインは重要な補強ポイントになる」と指摘。さらに、全体的な選手層に厚みを加える必要があるとして、「ウェストハムのオーナーであるデイビッド・サリバンが、フリーエージェントの選手を活用して財政面の負担を抑えることは理にかなっている」などと見通している。

 またトピック内では、クラブOBであり、ブレントフォートやレスターシティなどで監督を務めた経験を持つ、マーティン・アレン氏が同メディアによる独占インタビューにおいて冨安について、「経験も豊富で、それは今のウェストハムに欠けている要素。彼は検討に値する存在だと思う」などと述べるなど、獲得を推奨したコメントも紹介。

 その上で同メディアは、「ここ12か月で出場機会がほとんどなかった選手を獲得するのは、確かにリスクを伴う」と前置きしながら、「だが、現在のウェストハムの状況を考えると、リスクを取ってでも動くことが必要なタイミングかもしれない」と主張。また、今オフのクラブが目立った補強を行っていない点も強調し、「トミヤスの加入は話題性には欠けるかもしれないが、停滞していた補強活動に弾みをつける契機となり得る」と期待も寄せている。

 アーセナルで4シーズンを過ごした冨安が、引き続きプレミアリーグでプレーすることになるのか。再起を目指す26歳の動向は今後も、欧州移籍市場で注目のトピックとなって行くに違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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