(13日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 鹿沼商工7―0小山北桜) 1点を追う小山北桜の三回1死一、三塁の攻…
(13日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 鹿沼商工7―0小山北桜)
1点を追う小山北桜の三回1死一、三塁の攻撃だった。三塁走者の主将タジャンラゲット・カー(3年)が、永吉仁太(2年)の中堅への飛球でタッチアップして本塁に滑り込んだ。電光掲示板に「1」が入り、応援席が勝利したかのように沸き上がった。
だが、鹿沼商工が「離塁が早い」とアピールしてアウトに。電光掲示板は「0」になり、小山北桜ベンチは沈みかけた。
それを見たタジャンラゲットは即座に気持ちを切り替え、仲間に「明るくいこう!」と声をかけた。ほかの選手たちも顔を上げ、声を掛け合い守備についた。
小山北桜の今大会の目標は「公式戦1勝」。部員数はマネジャー2人を含め18人にとどまり、高校から野球を始めた選手もいる。前回16強の鹿沼商工との地力の差は否めなかった。
しかし、菅原祐貴監督は「以前なら気持ちを引きずり、10点差になってもおかしくなかったのに、最後までよく食らいついた」と一人ひとりの成長への手応えを口にした。
「3年生にはこの経験、気持ちを忘れずに、進学しても就職しても頑張ってほしい」(高橋淳)