斎藤佑樹が今回足を運んだのは、群馬県・健大高崎高校。センバツベスト4、そして異次元の投手力で注目を浴びる名門校だ。【特集…

斎藤佑樹が今回足を運んだのは、群馬県・健大高崎高校。センバツベスト4、そして異次元の投手力で注目を浴びる名門校だ。

2024年春のセンバツでベスト4に進出した健大高崎には、3人の“世代最強投手”が揃っている。最速155キロを記録し、大会のスカウトをどよめかせた石垣元気。前年のセンバツ優勝投手・佐藤龍月。そして安定感と変幻自在な投球で支える下重賢慎。この3人が同じマウンドを分け合うのは、まさに異例だ。

「お互い無いものを持っていて、お互いの良いものを教わりつつやっている」

そう語るのは、チームを率いる青栁博文監督だ。誰かが突出するのではなく、それぞれの強みを認め合い、高め合う関係性があるという。

この関係性こそが、健大高崎の投手陣を“最強”たらしめている。

またチームでは近年、「初動負荷トレーニング」を導入。身体のバネや可動域を最大限に引き出すこのメソッドにより、球速だけでなくケガの予防や回復力にも好影響が出ているという。

健大高崎を訪れた斎藤は語る。

「健大高崎が高校野球をリードしてくれる存在であってほしい」

個の才能と集団の知恵、そして“学び合う関係性”がもたらす新たなチーム像。健大高崎が示していたのは、“進化する高校野球”のリアルと、その先にある希望だった。