(13日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 宇都宮21―0矢板東・黒羽) 昨秋、今春と矢板東を含む連合チームで…

(13日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 宇都宮21―0矢板東・黒羽)

 昨秋、今春と矢板東を含む連合チームで県大会に出た黒羽は、最後の夏も矢板東と組んで臨んだ。宇都宮に21点を奪われて敗れたものの、最後まで懸命にプレーした。

 黒羽の選手は、今大会出場校で最も少ない3人。3年生は入学当初5人いたが、1年時の夏前の合宿の厳しさなどで、残ったのは投手の大隅羅駕(3年)と捕手の青柳悠雅(3年)だけだった。後輩は小貫拓真(1年)1人だ。

 週末は矢板東へ合同練習や試合に行き、平日は自校で練習してきた。少人数のため、各自が複数のポジションをこなしてきた。

 この日、連合チームで3選手全員が先発出場。大隅と青柳のバッテリーで相手打線に挑んだ。大隅は「変化球でストライクがとれなかったが、速球は外角に入った。楽しく野球ができてよかった」。青柳は小貫を「ひとりはきついと思うが、新入生や連合チームなど、新しいチームメートができる」と思いやった。

 連合チームを率いた矢板東の星野広之監督は「チームを盛り上げてくれて大変助かった」と黒羽の選手たちをたたえた。

 この日は佐野東・足利南・足利清風も敗れ、過去最も多かった五つの連合チームは、いずれも1回戦で姿を消した。

 各校の3年生が引退し、2学年で臨む秋の県大会は、夏を上回る数の学校が連合チームになることが見込まれる。県高野連の神部知重理事長は「日頃は各校で人数の少ない練習になる。毎日、目標や課題をしっかり持つことが大切になる」と話す。(津布楽洋一)