最速150キロの2年生エース左腕、末吉良丞が投打に大暴れ。沖縄尚学を春夏連続の甲子園に導いた。 立ち上がりに先取点を奪…

 最速150キロの2年生エース左腕、末吉良丞が投打に大暴れ。沖縄尚学を春夏連続の甲子園に導いた。

 立ち上がりに先取点を奪われ、序盤は重苦しい展開。そんな中、四回2死満塁で打席が巡ってきた。「自分で取られた点は自分で取り返す」。初球を思い切りたたくと、遊撃手のすぐ脇を抜ける2点適時打で逆転。六回にも好機で2点二塁打を放ち、試合の流れを決めた。

 投げては、立ち上がりに得意のスライダーをファウルで粘られ、一回に31球を要した。中盤に「真っすぐが(バットに)当たっていない」と直球主体に切り替え、七回のピンチでは「スイッチが入った」と球速が140キロ台後半に上がった。七回から八回にかけて上位から4連続三振を奪った。

 甲子園では「(選抜大会で負けた)横浜と当たってリベンジしたい」と闘志を燃やした。=沖縄セルラー(酒瀬川亮介)