大谷は順調に投手としての貢献度も高めている(C)Getty Images「二刀流スター」のマウンド姿が世界中を魅了してい…

大谷は順調に投手としての貢献度も高めている(C)Getty Images

「二刀流スター」のマウンド姿が世界中を魅了している。

 ドジャースの大谷翔平が現地時間7月12日、敵地でのジャイアンツ戦で、今季5度目の先発登板を果たし、投手再開後最長となる3イニングを無失点に抑えた。36球を投じ、ジャイアンツ打線を相手に許したヒットはわずか1本、奪三振4を記録、チームの2-1での勝利に貢献している。

【動画】160キロの直球が唸る!大谷翔平が圧巻の3者連続三振シーン

 チームが今季ワーストとなる7連敗で迎えたこの日、大谷は“連敗ストッパー”としての役割も託され、「一番・投手兼DH」として出場。初回では、この日の最初の打者を務めた後、その裏ではジャイアンツの1番マイク・ヤストレムスキーから3番ラファエル・ディバースまで、いずれも空振り三振に斬って獲るという圧巻の立ち上がりを見せた。2回以降も四球、安打でランナーを出すものの2塁は踏ませず、前回より1イニング多くマウンドに登り無失点で終えている。

 チームも接戦を制し連敗をストップさせており、大谷の好投が久々の勝利に結びつくこととなった。背番号17がみせた期待通りのパフォーマンスには、米国以外のメディアも熱視線を送っている。ドミニカ共和国の全国紙『Diario Libre』が公式サイト上で、大谷のこの日の投球について、「オールスター前にマウンド調整を加速、制球力と球威を披露」と報じた。

 同メディアは、「計36球を投げ、そのうち25球がストライク。登板時点で1-0のリードを得ており、3イニングを終えたあとにエメ・シーハンへとバトンを渡した。ドジャースはシーズン最長の連敗を止めるべく、この試合に懸けていた」と振り返っている他、当初は球宴後でのマウンド復帰が予想されていたとして、「このスーパースターの投手としての完全復調に向けた調整プロセスは、常識的なものとは程遠く、結果的に前半戦だけで5度も登板することとなった」などと綴っている。

 さらに、立ち上がりでの3者連続三振の内容にも、「試合開始直後から、オオタニはベストな投球を見せた」と評するとともに、「初回はわずか12球で3者連続三振を奪い、その中では最速99.9マイル(約160.8キロ)を記録する直球もあった。さらに、先週土曜のアストロズ戦からさかのぼると、6打者連続で空振り三振を奪っている」と称賛。

 また同メディアは、“投手・大谷”が本調子に近づいているとして、以下の様にチームへの貢献度の高さを強調している。

「オオタニは二刀流の選手であるため、彼の登板はロースターの人数制限に影響せず、ブルペンにとっては“追加の投手”のような存在になる。土曜時点で、ドジャースのブルペンはメジャーで最多の投球回数を記録していたこともあり、この効果は大きい」

 短いイニングとはいえ、マウンド毎に打者を圧倒している印象の大谷。そのピッチングの真価は、シーズンが進むにつれさらに発揮されていくはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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