(13日、第107回全国高校野球選手権東東京大会、修徳3―2小山台) 第2シードの小山台が、初戦で姿を消した。 昨夏の5…

(13日、第107回全国高校野球選手権東東京大会、修徳3―2小山台)

 第2シードの小山台が、初戦で姿を消した。

 昨夏の5回戦と同じカードになった修徳―小山台の対戦。小山台が序盤に先行したが、終盤に逆転を許した。主将の岡村ルカ(3年)は試合後、「絶対に勝てると信じていた。ただただ悔しい」と涙をぬぐった。

 昨夏8強の修徳。昨秋と今春の都大会で8強の小山台。実力校同士がぶつかった3回戦のこの試合は、「因縁の対戦」でもあった。

 昨夏の5回戦、修徳が延長11回タイブレークで小山台に競り勝った。両校は2021年の夏も準々決勝で対決、修徳が延長十回にサヨナラ満塁本塁打で勝利した。

 そして、この日の試合、小山台はまたしても修徳の前に敗退。福嶋正信監督は「今年のチームは手応えがあった。悔しいですね」と語った。

 試合は小山台が優位に進めた。二回、8番の星川悠(同)の適時二塁打で2点を先行。「昨年の借りを返すと、気持ちで打った」と星川。ベンチは「絶対に勝つ」と盛り上がった。

 エースの木島匡(たすく)(同)は緩急を織り交ぜ、修徳打線に的を絞らせない。四回に1死満塁、六回には2死二、三塁のピンチを気迫の投球でしのぐと、マウンドで雄たけびをあげた。「絶対に負けられないと投げていた」と木島。守備も、七回にスクイズを併殺で阻止し、もり立てた。

 だが、中盤以降の攻撃では、粘投する修徳エースの築田駈翔(同)を打ち崩せなかった。八回の攻撃、先頭で打席に立った岡村は三振に。九回は三者凡退に終わった。

 「勝てると思ったが、相手が強かった」と福嶋監督。試合後、泣き崩れる選手たちに、指揮官は「よくやったよ」と声をかけるのが精いっぱいだった。

 岡村は「みんなの力で、秋と春にベスト8まで来られた。今日の悔しさを、来年の夏、リベンジしてほしい」。都立高として甲子園を目指した小山台の夏が終わった。=13日、Gタウン(石平道典)