(13日、第107回全国高校野球選手権滋賀大会2回戦 綾羽21―3甲西) 甲西の前川諒太選手(3年)は、チームが認める投…

(13日、第107回全国高校野球選手権滋賀大会2回戦 綾羽21―3甲西)

 甲西の前川諒太選手(3年)は、チームが認める投打の二刀流だ。

 主将だった兄の背中を追って甲西に入り、1年生の秋からレギュラー。昨秋から4番に座り、投手としても本格的に投げるようになった。ほかの選手よりもたくさん練習して、投打を磨いた。

 昨夏準優勝した綾羽との初戦。前川選手は一回表に先取点を奪う適時打を放った。だが、その裏に逆転され、突き放された。前川選手は三回途中に登板したが、流れを止められなかった。

 3―21で18点を追う五回2死走者なし。前川選手は投ゴロを打つと、一塁にヘッドスライディング。泥だらけになりながらセーフにしたが得点につながらず、五回コールド負けした。

 試合後、捕手の瀬田悠真主将(3年)は「頼れる4番で投手でした」。チームのスローガンは「常笑(じょうしょう)」。前川選手は「今までやってきたことは出し切れた」。最後まで笑顔でプレーできたという。(仲程雄平)