(13日、第107回全国高校野球選手権熊本大会2回戦 鹿本0―7熊本=七回コールド) 鹿本の遊撃手、小材奏人選手(3年)…

(13日、第107回全国高校野球選手権熊本大会2回戦 鹿本0―7熊本=七回コールド)

 鹿本の遊撃手、小材奏人選手(3年)は初回、遊ゴロを一塁へ悪送球してしまう。

 「自分のエラーで始まった試合。取り返したかった」。すぐに気持ちを切り替え、遊直をつかむと走者が飛び出した二塁を踏んで併殺を完成させた。その裏は先頭打者で打席に向かい、中前打を放った。二塁に進んだ後、主将で4番の原田晴選手(3年)の安打で三塁コーチは「回れ!」。全力疾走で本塁を突いたが、タッチアウト。先取点とはならず、流れを引き寄せられなかった。

 今春の県大会までは鹿本商工との合同チームだった鹿本。1年生が入部して部員が12人となり単独での出場がかなったが、3カ月の短期間でチームづくりに苦しんだ。「急な守備の変更などで、みんなの不満もたまって」。バラバラになりかけたが、中心となる5人の3年生の一人として踏ん張り、気持ちをつなぎとめたという。

 スコアレスの緊迫した展開で、五回表には二つ目の併殺を決めた。「自分は内野の要。責任がある」。

 だが、六回に大量失点。それでもチームは最後までまとまり、反撃に賭けた。「みんなで最後まで全力で戦えて、よかった」(伊藤隆太郎)