(13日、第107回全国高校野球選手権福岡大会3回戦 北九州市立8―2小倉南) 北九州市立の荒木永遠投手(3年)は九回…
(13日、第107回全国高校野球選手権福岡大会3回戦 北九州市立8―2小倉南)
北九州市立の荒木永遠投手(3年)は九回裏、最後の打者からチェンジアップで三振を奪うと「よっしゃ!」と雄たけびをあげた。頭から落ちた帽子を拾って、仲間と喜びを爆発させた。
サイズがぴったりの帽子が落ちてしまうのは「良い球が投げられたとき」。四回途中から救援したこの日は何度も帽子を飛ばした。5回3分の2を投げて、相手チームに1本の安打も許さない快投だった。
ただ、4日前に先発して六回まで投げた若松商との2回戦。チームは15―2で快勝だったが、自分の投球には納得していなかった。「打たせて取る、いつものやり方ができなかった」
それでも、この日は「気負いすぎず試合を楽しもう」と気持ちを切り替え、好投につなげた。試合後は「強豪と当たる次戦も、この調子でいきたい」と気を引き締めた。
能勢大志監督は「帽子が落ちないようにかぶれと言っているのに」と苦笑い。それでも「今日はしっかり投げてくれた」とねぎらった。(山本達洋)