(13日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦、上矢部1―3日大藤沢)2点リードされて迎えた、七回裏2死満塁の…
(13日、第107回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦、上矢部1―3日大藤沢)2点リードされて迎えた、七回裏2死満塁のピンチ。上矢部のエース進藤翔斗(3年)は、日大藤沢の主軸、半田南十(みなと)(3年)と対峙(たいじ)した。
捕手の親松巧真(3年)がマウンドに駆けよる。「お前ならいける」と声をかけた。進藤は、「プロ注目(選手)でも絶対に打たれない」と強気だった。
直球をとらえられていたから、初球は内角低めにスライダーを投じた。セカンドフライに打ち取り、ベンチに向かって大きな声でほえた。最も警戒していた半田を抑え、「やってやった」。
毎月1回、部員全員でメンタルトレーニングをする。講師を招き、試合中の気持ちのつくり方や試合当日の過ごし方などを学ぶ。6月には、2022年のサッカーワールドカップで、日本代表の長友佑都選手がチームを鼓舞する動画を見て、みんなで練習や試合での声かけを考えた。
この日も、トレーニングの成果が出た。二回裏、進藤は四球や適時打が絡み3点を失った。「これまでは気持ちが落ち込んでいた」。でも、「今は相手の流れ。次は自分たちに来る」と気持ちを切り替えた。
半田の4打席すべてを凡退にさせ、「勝ちたかったけど、抑えられて悔いはない」。(小林日和)