<第107回全国高等学校野球選手権 愛知大会Gブロック:愛知7―3東浦>◇12日◇2回戦◇パロマ瑞穂球場 来年に学校創立…
<第107回全国高等学校野球選手権 愛知大会Gブロック:愛知7―3東浦>◇12日◇2回戦◇パロマ瑞穂球場
来年に学校創立150年を迎える愛知。甲子園出場は1994(平成)夏が最後となっているが、かつて1970年代後半から80年代にかけては、名古屋市内5強として、その一角に名を連ねていた時代もあった。その後、学校の方針などもあって、いくらか学校のカラーが変わってきた。しかし、伝統の白の帽子とアンダーシャツの胸に筆記体で「Aichi」の文字のユニフォームと白の地に淡いブルーの三本線のストッキングは変わっていない。その伝統のユニフォームを応援する愛知県の高校野球ファンも少なくない。初戦では、名古屋工科に12対0と大勝して、好スタートを切った。
東浦は、「明るく元気で、ノリノリの野球をモットー」としている。今年は、15人の新入生を迎えて、ますます活気は出てきているようだ。「ウチのチームはいつも諦めないで、選手たちで盛り上げていくチームです」と八倉波平監督も、チームの特徴を語る。秋は知多地区予選で敗れ、春も5位で県大会進出は果たしたものの初戦コールド負けと、悔しい思いも味わってきた。それだけに、この夏元気に挑みたいところで、初戦で山田を9対1で下しての2回戦進出だ。
東浦は初回を除いて毎回先頭打者を塁に出していた。初回に愛知が先制したが、3回に東浦が5番松田 優輝選手(3年)の二塁打と暴投で逆転する。愛知は直後の4回、服部 侑太選手(3年)の左翼へのソロアーチで追いつくが、その裏、東浦は3四球などもあってチャンスを貰い、スクイズで再び1点をリードした。
もっとも、八倉監督も、「このリードだけでは勝てるとは思っていませんでした。次の1点、2点をどう奪っていくのかというところだったのですが…」と悔いた。
追いかける立場で劣勢の苦しい状況だった愛知は7回に1番からの好打順を生かして連続四球で無死満塁とすると、4番濵井 和義選手(3年)の中越二塁打で逆転。さらに犠飛で追加点を挙げた。
投手陣は5人を繋いでいって何とか凌いでいったが、飛田 陵佑監督としては、ある程度はプラン通りだったという。「先発した高島は、春は1番をつけていたのですが、ケガもあって、リハビリをしていました。それでも、計画を立てて、夏に間に合わせるように、しっかりと作っていきました。本当は5回まで行って欲しいかなと思ったのですが、二塁打されたところで見切りをつけて、少し早い継投になってしまいました。それでも、送り出した投手は、みんなよく投げてくれました。我慢の試合となりましたが、本当に選手たちはよく我慢してくれました」と、その踏ん張りを称えていた。
愛知は9回にも、濵井選手の二塁打などで2点を追加した。そして、その裏の守りでは、8回から投げていた5人目の小佐井 雄大投手(3年)が四球の走者を出しながらも、馬力のある球で抑え込んだ。3年生が36人いる愛知は、ベンチ入りから外れた9人の選手たちが、データ班として活躍したことも、飛田監督は評価していた。「今年の3年生たちは、本当によく練習するんですよ。最終的にベンチから外れた選手たちも、腐ることなくチームサポートに徹してくれました」と、高く評価していた。そうした姿を「学年力」という言葉で表現して「学年力の高いチームになってくれた」と喜んでいた。
中盤までは主導権を得ていた東浦。5回、6回とチャンスを作りながらも、ライナーで走者が飛び出しての併殺ということもあった。結果的には、8度もあった先頭打者の出塁を生かしきれなかった。悔いの残る敗戦でもあったかもしれない。
それでも、先発メンバーに5人2年生がいるなど、若いチームである。八倉監督は、「悔いはありますが、学習材料の多い試合ではありました。試合の流れの作り方含めて、メインとなっていた2年生たちも、1年生たちも、この試合を経験したことを次へ生かしてほしい」という思いを述べていた。