(12日、第107回全国高校野球選手権香川大会2回戦 高松商11―1高瀬) 1点差を追う高瀬の四回表の攻撃。1死二塁の…

 (12日、第107回全国高校野球選手権香川大会2回戦 高松商11―1高瀬)

 1点差を追う高瀬の四回表の攻撃。1死二塁の場面で打席に入った森虎太郎選手(3年)は、出塁して後続の打者につなごうと考えていた。

 初球を振って良い当たりではないと思ったが、同点に追いつく適時打となり、うれしかった。ベンチで喜んでいる部員の姿が目に入り、さらにうれしさがこみ上げてきた。

 その後、高松商に突き放され、コールド負けを喫した。

 2年生のときには試合に出られず、野球部を辞めたいと思って、全力で野球に取り組めない時期もあった。それでも、毎日の素振りや部員とのノックを重ね、試合に出られるようになった。

 「負けてしまったけど、今回取った1点はみんなで取った1点。来年は優勝してほしい」と語った。(斉藤夏音)