◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 3日目(12日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パ…
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 3日目(12日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)
古江彩佳のメジャー連覇が厳しくなった。7打差26位から「少しでも伸ばして上に近寄れたら」と首位を追っていくイメージだったが、3オーバー「74」。通算イーブンパー50位に後退し、トップとの差は絶望的ともいえる11打に開いた。
古江らしいネオンイエローのシャツに身を包み、西郷真央と日本人メジャー覇者同士のペアリングとなったムービングサタデーは、序盤から珍しくゴルフが落ち着かなかった。3番でフェアウェイからのセカンドが大きく左へ飛んだ。「飛ばしにいったのもあるんですけど、(芝の)目で突っかかりもあったかな」。3打目、草むらからのアプローチは目いっぱいのプレー。目の前の急斜面にボールを落として加速をつけて寄せる技ありの一打だった。それだけに、2mの「パーチャンス」を決めきれなかったことが悔しい。
続く4番で「ちょっとリズムが悪かった」という1Wショットが大きく左に曲がり、ラフから花道にキャリーしたセカンドも深いガードバンカーにこぼれて2連続ボギー。傾斜を利用した巧みなショートゲームでタップインパーを拾った5番(パー3)も、ティショットが大きく右に飛んでいる。「最初の方で大きなミスをしてしまったことで、なかなかいいようにスタートしていけなかった」と最後まで尾を引いた。
7番(パー5)で初バーディ直後の8番(パー3)でボギー。1年前は劇的なイーグルでビッグタイトルを勝ち取った最終18番(パー5)は左ラフから手前に刻もうとしたセカンドが池まで転がり、上がり2連続ボギーとなった。
「いいショットもあったりしたんですけど、最後まですごく自信を持っていけたかというと、そうではなかったかな」。日本勢初の快挙は難しい状況となっても、大好きなエビアンでのプレーをこのまま終えるつもりはない。「しっかり目の前のことに集中して、ビッグスコアを狙えたら」。ディフェンディングチャンピオンとしての戦いは、まだ18ホール残っている。(フランス・エビアン/亀山泰宏)