(12日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 宇都宮北5―2宇都宮清陵・今市工) 宇都宮北の女子マネジャー須藤真…

(12日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 宇都宮北5―2宇都宮清陵・今市工)

 宇都宮北の女子マネジャー須藤真菜さん(3年)が、試合前の練習でノッカーを務めた。内外野に丁寧にゴロを打ち分け、チームの無失策勝利に貢献した。「本当に一生の思い出になる」と大舞台に立てた喜びを語った。

 小中学校で野球をしていた経験を買われ、鈴木弘幸監督からノッカーに誘われた。昨年秋の大会でデビューを果たし、自主練もこなして上達していった。この日の朝も、学校で40分ほど練習してから試合に臨んだ。

 そうした努力を見てきた河野隼也主将(3年)は「いいノックを打ってくれるようになった」と感謝する。

 ただ、本人は反省もしている。最終学年で迎えた大舞台の重圧は想像以上だった。「とても緊張して時間配分をミスし、最後までやりきれなかった。負けたらどうしようかと思った」

 勝った瞬間、ベンチ裏で後輩のマネジャーと抱き合って喜んだ。「もう一回ノックするチャンスをつくってくれた。次は成功させたい」(由利英明)