<2025年全国高等学校野球選手権東東京大会:淑徳巣鴨19-1つばさ総合(5回コールド)>◇11日◇2回戦◇江戸川区球場…

<2025年全国高等学校野球選手権東東京大会:淑徳巣鴨19-1つばさ総合(5回コールド)>◇11日◇2回戦◇江戸川区球場

 つばさ総合は、連合チームでの出場が多かったが、今の3年生が入学した年から単独チームで出場できるようになってきた。ただ淑徳巣鴨との一戦では、力の差をみせつけられた。

 つばさ総合は部員14人のうち、3年生は主将の栗山 龍内野手と大日向 翼外野手の2人だけ。伊藤 大稀投手―島田 宗佑捕手の2年生バッテリーをはじめ、1、2年生が中心のチームだ。

 しかし2年生バッテリーは緊張感もあって、1回裏に大荒れの投球。7四死球に5安打、それに失策もあって、いきなり11点を献上する。「いつもと違いました。あんなにコントロールが悪くはないのですが」とつばさ総合の宮坂 純一監督は言う。

 2回裏にも4点。3回裏はあっさり二死になったものの、淑徳巣鴨の2番・竹内 広人内野手(3年)の右前安打から連続四球に暴投でさらに1点を献上した。

 相手の攻撃を受ける一方であったつばさ総合だが、4回表に1番打者で主将の栗山が二塁打を放つ。「5回で終わらせるわけにはいかない。つなげるつもりで打ちました」と栗山は語る。栗山は相手投手の暴投と、内野ゴロで生還し、貴重な1点を挙げる。「3年生として頑張った、ご褒美だと思います」と、宮坂監督は語る。

 つばさ総合は、その裏3点を失い、19―1の5回コールドで淑徳巣鴨が圧勝した。

 それでも、連合チームが増えていく中で、3年続けて単独チームで戦った意味は大きい。「キャプテンは初めての経験でした。人数も少なく、思うように野球ができませんでした」と栗山主将。「もう少しやりたかった」という悔しさをにじませつつも、高校野球生活を振り返り、「楽しかったです」と語った。1、2年生が残り、秋も単独チームで試合に出場できる。来年の夏は、もう少し長く野球ができればと思う。