(12日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 宇都宮中央6―4茂木) 単独チームとして2回目の夏を迎えた宇都宮中…
(12日、第107回全国高校野球選手権栃木大会1回戦 宇都宮中央6―4茂木)
単独チームとして2回目の夏を迎えた宇都宮中央が、前年ベスト8の茂木に逆転勝ち。選手たちは優勝したかのように、喜びを爆発させた。
試合前半は茂木の強打に押され気味の展開。それでも先発の渡辺友人(2年)が巧みな配球で、五回まで2―4の2点差で持ちこたえた。板倉遼太監督は「今までやってきたことは間違っていない。試合が終わる瞬間まで攻めの気持ちを持ち続けよう」と選手たちを鼓舞した。
流れを変えたのは主将の中村直太郎(3年)だった。中学時代はバレーボールをやっていた異色の存在が、六回、中堅手から救援のマウンドへ。「守備から良いリズムをつくる」ことを心がけた。外角への速球と球速90キロ台の変化球で相手打線を無得点に抑えた。
八回、逆転の起点も中村だった。「それまで打ち上げていたので、たたきつける意識で初球からいった」と中堅にはじき返した。ここから小池悠太(2年)、篠崎照悟(3年)の連打で同点。さらに川上颯太(2年)が、大会第1号となる2点ランニング本塁打を放って、試合をひっくり返した。川上は「(前半から打線が)粘って相手投手の疲れを誘い、球威が落ちたところを捉えた」と冷静に振り返った。
宇都宮中央女子の共学化で野球部ができたのが2022年。夏のこの大会には23年に連合チームで出場し、昨年は単独チームで初勝利を挙げるなど、確実に力をつけきた。
次はシードの青藍泰斗と対戦する。板倉監督は「試合の中で成長し続けて、長い夏にしたい」と語った。女子校時代、校庭で咲き誇っていたサクラにちなんだ桜色のユニホームで、夏の球場でも花を咲かせようとしている。(津布楽洋一)