(12日、第107回全国高校野球選手権宮崎大会2回戦 延岡学園11-0延岡商)  打った瞬間の手応えは、十分だった。八回…

(12日、第107回全国高校野球選手権宮崎大会2回戦 延岡学園11-0延岡商) 

 打った瞬間の手応えは、十分だった。八回表2死満塁から飛び出した延岡学園の有高煌大選手(3年)の代打本塁打が、大会第1号になった。「入ったと思ったが、(塁を回った時のことは)興奮しすぎておぼえていない」と振り返り、笑みを見せた。

 当初は10日の第1試合の予定だったが、雨による順延で連日午前4時に起床し球場へ。12日の試合開始も雨で遅れたものの、「いつでも(代打として)呼ばれるように、ずっと集中していた」。バットを少し短く持ち、外角寄りの直球を仕留めた。

 背番号は7。チーム内の競争は激しく、初戦の先発メンバーから外れた。「悔しかった」という思いも、この日の一振りは込められていた。

 石田敏英監督が「非凡さがある」と認める打撃の調子はやっと、上向いてきたばかり。次に向けて「この調子を維持して、チームに貢献したい」。(奥正光)