(12日、第107回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 聖隷クリストファー8―1湖西=七回コールド) グラウンド整備で休…
(12日、第107回全国高校野球選手権静岡大会2回戦 聖隷クリストファー8―1湖西=七回コールド)
グラウンド整備で休憩した後の六回裏。湖西のエース佐々木琉嘉(るか)投手(3年)が右中間を破る長打を浴び、四球でピンチが広がった。初回こそ3点を奪われたが、緩急をうまく使って今春の優勝校・聖隷クリストファー打線を4イニング0点に抑えていた。
ひじのけがが治ったばかりの佐々木投手は、長い回を投げるのに慣れていない。流れを引き戻そうと、坪井龍玖(りゅうく)捕手(3年)は本塁から走者のいる二塁に牽制(けんせい)球を投げた。「強みの肩を生かして、琉嘉の助けになりたい」。牽制アウトはできなかったが、佐々木投手が空振り三振を奪い、テンポをつかんだかにみえた。
しかし、その後ストライクが入らず、満塁とされて4失点。なお2死二塁で冨安慶太郎中堅手(3年)に交代した。坪井捕手は打たせて取る配球を心がけた。「いいプレーで次につなげよう」。中堅に代わった佐々木投手が飛球をダイビングキャッチし、三つめのアウトをとった。
■ピンチでマウンドへ
もう1点を取られればコールド負けになる七回裏。聖隷打線は冨安選手の球を見極め、2四球で1死一、三塁に。
三番手の投手として坪井捕手がマウンドに向かった。投手は高校で始め、140キロ近い速球を投げられるようになった。春の大会でも、今夏の1回戦磐田北戦でもストッパーとして登板し、試合を締めくくった。不利な展開でも、気持ちがぶれない自信がある。
思い切り腕を振って投げた。1死満塁となっても、「満塁の方がアウトをとりやすい」と冷静だった。柳大珠左翼手(3年)が「抑えろよ」と叫ぶ声も聞こえた。
しかし、投じた球は左翼へ。犠飛となり、コールドで試合終了。坪井捕手は「悔しい」と唇をかみしめた。力は出し切れたと思うが、満足いく結果ではなかった。大学に進み、野球を続けるつもりだ。(斉藤智子)