(12日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会3回戦 有田工4―1唐津商) 佐賀大会屈指の好投手にあげられた唐津商の木…

 (12日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会3回戦 有田工4―1唐津商)

 佐賀大会屈指の好投手にあげられた唐津商の木本夢翔(ゆめと)投手(3年)が連覇を目指す有田工の打線に攻略された。三回は盗塁で、五回はヒットエンドランで揺さぶられて失点。七回の2失点は失策が絡んだ。「自分が抑えて助けてあげたかったが、力及ばず悔しい」と振り返り、「相手が一枚上手だった」とたたえた。

 1年秋の九州大会で興南(沖縄)に完封勝ちするなど早くから注目されたが、甲子園には一度も届かなかった。それでも、「前の自分では踏ん張れなかった」と試合を壊さず、被安打8の4失点で投げ切った。「泣き崩れるのではなく、やりきった姿を見せれば、次は後輩たちがやってくれる」と最後まで前を向き、受け答えした。(森田博志)