(12日、第107回全国高校野球選手権高知大会1回戦 高知国際7―3宿毛工) 3点をリードされて迎えた五回表、高知国際の…
(12日、第107回全国高校野球選手権高知大会1回戦 高知国際7―3宿毛工)
3点をリードされて迎えた五回表、高知国際の谷本虎次郎選手(3年)は内野にゴロを打ち一塁に突進した。ためらうことなくヘッドスライディングし、セーフ。この間に三塁走者が生還し、チームの初得点に。流れを作り、この回一挙5点を得て、逆転した。
谷本選手は中学時代は卓球部。マンガの「タッチ」を読んで興味を持ち、高校1年で野球部に入った。
最初はランニングで倒れ、キャッチボールでボールをつかめず、フライは落としてばかり。必死に練習して、2年生の頃には試合で活躍できるレベルに成長した。
小松朋裕監督は「がむしゃらな努力家。彼のヒットがきっかけで打線が盛り上がることが何度もあった。今日も大事なところで当ててくれた」。
仲間から次々に「ナイス」と声をかけられた谷本選手は「次の試合でも、チームに流れを引き寄せるバッティングがしたい」と話した。(原篤司)