<2025年全国高等学校野球選手権埼玉大会:上尾8-1熊谷工>◇12日◇2回戦◇UDトラックス上尾スタジアム 41年ぶり…
<2025年全国高等学校野球選手権埼玉大会:上尾8-1熊谷工>◇12日◇2回戦◇UDトラックス上尾スタジアム
41年ぶりの聖地を目指す上尾が今夏初戦をコールド勝ちで決めた。
伝統校らしい、そつない野球が光った。「今年はこの子が打つという選手はいません。みんながボディーブローのように少しづつ地道に点を取りに行くことを練習から伝えていました」という高野 和樹監督の言葉通り、平山 道悠外野手(3年)の二打席連続適時打で試合を優位に運ぶと、2点をリードした4回には小瀬 詠外野手(3年)のスクイズで1点を追加。7回にも関根 賢成内野手(2年)がスクイズを決めて得点をかさねるなど、堅実な野球で点差を広げた。
際立ったのは5回の場面、一死一塁から根岸 英樹捕手(3年)が一球で犠打を成功させると、続く渡辺 光希内野手(3年)がレフトへ運ぶ適時打を放った。高野監督も「あの1点がとても大きかった。低い打球を指示した中で、しっかりと打ってくれた」と理想の攻撃に笑顔を見せていた。
投げてもエース右腕の皆川 輝生投手(3年)が6回1失点にまとめた。練習試合で死球を受けた影響もあり、万全な状態ではなかったというが「不安もある中で勝てて良かった」と好投。それでも「真っすぐも含めて高めに浮いていたが、守備にも助けられた。流れ的にも自分たちのペースで行けたことは良かった」と反省も忘れず、次を見据えている。
春は浦和学院戦に1対15で敗戦。悔しさを感じる中でも「予選から農大三戦、武蔵生越戦、久喜北陽戦と3つは粘り強く戦えていた。浦和学院戦がクローズアップされる中でもいい戦いもあった」と指揮官は選手を励ましながら、練習を積んできた。迎えた夏の初戦を乗り越え、「選手たちは『自分たちに力がない』と思っているかもしれませんが、5回戦に進出した去年の先輩方を越える可能性もある。初戦でよく一つ勝ってくれた」と選手達を称えていた。