◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 2日目(11日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パ…

岩井千怜が“自身初”の3ダブルボギーを跳ね返して週末へ

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 2日目(11日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)

最終9番(パー5)、残り238ydからしなやかに振った3Wの一打で2オン成功を確認した岩井千怜は小さくこぶしを握った。「ショットの調子もあまり良くなかったので、ホントにもうイチかバチかみたいな感じで打った。(うまく打てて)『ラッキーだな、よし!』って感じでうれしかったです」。その時点でカットラインに1ストローク及ばない通算2オーバー。絶対にスコアを伸ばさなければいけないホールだった。

苦しんだショットも最終ホールで見せ場があった

ピン左5mほどのイーグルトライは手が震えていたという。「きょうはホントにもう、何だか分からないんですけどすごく緊張して、神経を使いました」。ラウンドを通して付き合ってきた緊張感。ひと筋外れたが、難なくバーディで締めくくると、すぐにアーロン・ランドリー・キャディへ向き直って両手を横に広げるジェスチャーで「セーフ?」とばかりに確認。相棒のうなずきに、やっと心からの笑顔を返せた。

世界ランキング1位のネリー・コルダ、地元フランス勢で大会歴代覇者でもあるセリーヌ・ブティエという最注目組に入った予選ラウンド。「すごくいい経験。自分のゴルフ人生の中で自信につながる」と言ったのは、初日から米ツアーではなかなか味わうことがない大勢のギャラリーを引き連れてのプレーに限ったことではなかった。

パッティングがグリーンを出てしまった場面も学びに

2アンダー23位と上を狙える位置でスタートし、2ホール目の11番でバーディを先行してからが大変だった。セカンドショットを右に曲げて3オンした13番は3パットが重なってダブルボギー。最難関の14番(パー3)は左サイドから上りのバーディパットが、カップの切られた狭い面で止まらず、下り傾斜につかまってグリーンを出てしまった。「(グリーン形状が)怖いですね。ネリーさんも、(カップインを)狙わずにわざわざ止めるように打った。そういうイメージが大事だなって」。ラウンド後に振り返ってみれば貴重な学びでも、2連続ダブルボギーとなった時の心境はとても穏やかではいられない。

折り返して2番(パー3)でバーディも、5番(パー3)ではティショットをグリーン奥の池に入れて3つ目のダブルボギー。「今まででないかもしれない」というトラブルの連続はメンタル面の闘いでもあった。「やっぱり心は折れそうになりましたね…」と言った後で「けど、諦めちゃいけないのがゴルフだと思うので。そういう気持ちに切り替えられたことが大きかったと思います」。2度目の出場で初となるエビアンの週末は、諦めなかったご褒美だ。(フランス・エビアン/亀山泰宏)