(11日、第107回全国高校野球選手権石川大会 1回戦 羽咋4-0野々市明倫) 4点を追う八回、野々市明倫(石川)の武田…

(11日、第107回全国高校野球選手権石川大会 1回戦 羽咋4-0野々市明倫)

 4点を追う八回、野々市明倫(石川)の武田悠伸主将(3年)は先頭打者として打席に立った。「主将として、チームの流れを作ろう」。3球目を強い気持ちで振り抜いて中前に運んだ。得点には結びつかなかったものの、初回に放った右翼への二塁打と合わせて計2安打と気を吐いた。

 捕手としても継投した3投手を、低めの投球を意識させるなどして粘り強く引っ張った。九回無死一、三塁のピンチも、後続を断って無失点に抑えた。「最後までガッツも出せたし、楽しんでプレーできた」と振り返った。

 3年の選手13人が引退後、1、2年の選手は3人となるが、「僕らの思いも一緒に背負って、来年も戦ってほしい」と期待を込めた。(杜宇萱)