◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 2日目(11日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パ…

畑岡奈紗が「68」で首位と6打差18位に浮上

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 2日目(11日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)

エビアンリゾートGCのショートホールでは最も距離が長く、グリーンに向かって大きく打ち下ろす14番(パー3)が2日目の最難関ホールとなった。グリーン右奥、縦幅10ydほどの狭いエリアにピンが切られ、平均スコアは「3.435」まで跳ね上がった。

ショットで安定したチャンスメークが続く

この日14個だったバーディのうち、見事な1個を決めたのが畑岡奈紗。風の影響を受けやすい打ち下ろしで、6番アイアンと迷った末に「結構アゲンストを感じた」と5Iを抜いた。ゆったりとした動きで、分かりやすくカットを打ったスイングは自らのミスの傾向も踏まえたもの。「ああいう状況でカットを打つと、いつも右にペラっとするので、打ち出しラインだけを意識して。結構、うまく攻めていくことができました」

狭いエリアに向かって落ちていく傾斜の手前を狙い、最悪ニアサイドのバンカーに落ちてもパーパットは打てると保険もかけた一打は下り傾斜を伝ってピンそば2mについた。千載一遇のチャンスは下りも入る繊細なライン。キャディのグレッグ・ジョンストン氏と2人がかりのライン読みも熱が入った。左側にレマン湖という地理的な要素も考慮し、少しカップを外して打つフックラインを決めきった。

18番はこんなバンカーショットを傾斜を使って寄せた

フェアウェイキープ失敗がわずか1ホール、パーオンを逃したのも3ホールだけだったショットで安定的にチャンスメーク。最終18番(パー5)では右足は外、少し下がる左足はガードバンカー内とトリッキーなライからしっかりグリーンに打ち上げ、傾斜で5mほどに寄せるバーディフィニッシュで3アンダー「68」にまとめた。

通算4アンダー18位は週末の上位争いへ期待も膨らむポジション。2年前には最終日最終組を回って3位に入ったエビアンは、5大メジャーの中でも伸ばし合いとなる傾向がある。実際、2日目を終わって首位が通算10アンダーと2桁になったのは今季メジャー4試合目にして初めてだ。

2年前には3位に入ったエビアン

その10アンダーに乗せたのが「65」を出した同組のイ・ソミ(韓国)だった分、畑岡の気合もみなぎる。「きょうのソミみたいなプレーを見ていると、グリーンが例年よりちょっと止まる印象があるので、どんどん突っ込んで、攻めていければ」と優勝争いに直結するビッグスコアを目指す。(フランス・エビアン/亀山泰宏)