(11日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会1回戦 田辺9―6近大新宮) 昨夏和歌山大会で準優勝した近大新宮。昨春…
(11日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会1回戦 田辺9―6近大新宮)
昨夏和歌山大会で準優勝した近大新宮。昨春の選抜大会に21世紀枠で出場した田辺と2時間50分の長い戦いを繰り広げ、惜敗した。
4番でエースの重責を背負い、人一倍強い思いで臨んだのが南太一投手(3年)だ。昨夏の和歌山大会でもベンチ入りメンバーに選ばれた。しかし大会直前に利き手の指を10針ほど縫うけがをして、先輩たちの活躍をスタンドから見守った。
「悔しかった。去年準優勝なので、今年こそ優勝してみんなで甲子園へ行きたい」。迎えた夏の初戦は一塁手で先発。一回の好機できっちり犠飛を決めて先取点をあげた。その後逆転されたが、六回に追いついた。
その裏、3点を奪われたタイミングでマウンドへ。「もう一点もやれない」。エースの意地でピンチを切り抜け、その後も失点を許さなかったが、追いつけなかった。産屋敷秀信監督は「これが夏の大会の怖さ」。南投手は「もっと長く野球がしたかった」と声を振り絞った。(白木琢歩)