春夏通算24回の甲子園出場を誇る秋田商業高校。だが今、この伝統校は看板に頼らず、ゼロから自分たちの野球を積み上げている。…

春夏通算24回の甲子園出場を誇る秋田商業高校。だが今、この伝統校は看板に頼らず、ゼロから自分たちの野球を積み上げている。

2年連続で秋田大会決勝に敗れた悔しさ。それを唯一、グラウンドで経験したのが主将・菅原煌だ。

「2年間の決勝は常に覚えている。悔しさを晴らすため、今の自分たちに何が足りないかを考えて練習を組み立てている」

秋田商は今、選手自らが練習メニューを考案するスタイルを取り入れている。実戦での課題をもとに練習を設計し、監督の助言を受けて即改善。太田監督も「他のチームと違うものを入れることで、アドバンテージになる」と手応えを語る。

伝統ではなく、挑戦で勝つ。悔しさを原動力に、秋田商は再び聖地を目指す。