<全国高校野球選手権大会東東京大会:大森学園3-2紅葉川>◇10日◇2回戦◇江戸川区球場大森学園のエース・松野 将大(3…
<全国高校野球選手権大会東東京大会:大森学園3-2紅葉川>◇10日◇2回戦◇江戸川区球場
大森学園のエース・松野 将大(3年)は、大会の登録の身長は189センチだが、実際は189.7センチだそうで、ほぼ190センチだ。その長身による長い手足を生かした投球で、序盤好投を繰り広げる。4回までの投球数は、わずか38球。テンポの良い投球で、奪三振2を含め1人の走者も許さない。
その一方で4回表大森学園は、6番・日向 琉晟内野手(3年)の中前適時打や、7番・後藤 眞人外野手(3年)の適時二塁打など安打4本を集めて3点を挙げる。
しかし紅葉川の先発、背番号12の渡邉 颯斗(2年)は、この3点以外は、大森学園に得点を許さない。「外の球への対応が苦しかったです」と大森学園の石黒 隼監督は語る。
大森学園の松野は、5回裏に紅葉川の5番・河野 健秦捕手(3年)に初安打となる中前安打を打たれるが、これは打球が跳ねたアンラッキーな面もあった。6回裏に紅葉川の8番・湯本 響外野手(3年)に打たれたのも内野安打で、クリーンヒットはなかった。四球がなく、テンポのいい投球が続いた。
しかし8回裏、紅葉川の6番・齊藤 塁内野手(3年)、7番・大沼 優太内野手(3年)に連続して三塁打を打たれ、2点を失う。「変化球が甘くなってしまいました」と大森学園の松野は言う。蒸し暑さもあり、終盤疲れが出てきたところを打たれ、1点差に迫られる。それでも9回裏、失策による走者は出したものの、無失点に抑え、大森学園が3-2で接戦を制した。
好投を続けていた松野だが、8回裏に23球、9回裏に17球を投げ、投球数は113になった。それでも被安打5、奪三振4、四死球0、失点2に抑えた。
身長がほぼ190センチの松野だが、体重は73キロと細め。しかも「食欲がなくて、夏痩せ気味です」と松野は言う。後半のスタミナが、今後のカギになりそうだ。
一方敗れた紅葉川は、この試合で好投した渡邉は2年生。1番・右翼手に抜擢された1年生の小嶋 己太郎らにより、秋以降に期待を持たせる戦いであった。