◇米国&欧州男子ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 2日目(11日)◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド…

スコットランドの試合前に仕込む戦略とは※写真「全米オープン」

◇米国&欧州男子ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 2日目(11日)◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇7282yd(パー70)

リンクススタイルのゴルフをプレーする際、コリン・モリカワはローバウンスのブレード型ショートアイアンから少しバウンスのあるキャビティバックのアイアンへ変更するようにしている。ロイヤルセントジョージズGCでの2021年「全英オープン」を制覇する前にこの変更を行い、普段とは違うリンクスコースのより硬いコンディションでも、然るべきターフとのコンタクトを得ることができるのを知った。そして、今週も開幕前にアイアンをP7CBにチェンジした。初日は1イーグル3バーディ、3ボギーの「68」でプレー。とはいえ、最近彼が行なったギア変更は、これだけに留まらない。

■ブラックとシルバーの2種類のパター

黒バージョンのソール側(提供:GolfWRX)

6月「ロケットクラシック」(ミシガン州デトロイトGC)の第2ラウンドで、カスタムされたブレード型ローガンオルソンパターから、マレット型スパイダーのプロトタイプへと乗り換えた。グリーン上での不安はありながらも8位タイと上々の成績でフィニッシュ。そして、今週では使用したブラックのテーラーメイドカスタムパターと、それのシルバーバージョンの2種類を持参。

新しい方は、シャフトとホーゼルのオフセットが大きく、ブラックバージョンよりもシャフト角がセンター寄りで、トウハングが少なくなっているのが特徴だ。最終的には、デトロイトで初めて実戦投入したブラックのバージョンを使い続けることに決めたと述べたが、最近の動向に鑑みると、この決定は日毎に変わる可能性がある。

■初お披露目のドライビングアイアン

風速次第でドライビングアイアンを投入予定(提供:GolfWRX)

また、アイアン、パターのみならず、ザ・ルネサンスクラブで時速20マイルを超える風が吹く場合、信頼するテーラーメイドの5番ウッドではなく、初お披露目となる同社プロトタイプのドライビングアイアンを使用するという。今週の後半にフォース湾で予想される強風に対して低弾道の精度を上げるべく、モリカワはこのアイアンに最重量かつ最も低スピンのグラファイトデザイン ツアーAD DI 105ハイブリッドシャフトを装着した。

水曜のプロアマのラウンド後、GolfWRX.comはモリカワを捕まえ、新しいテーラーメイド“ワン”ドライビングアイアンの感想を含め、最近行ったギア変更についての話を聞いた。

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―パターの最新情報について

みんなが今頃気づいただけだと思うよ。大学時代にもやっていたから。試合にはいつも3本のパターを持ってきて試合の途中で替えていた。信じてほしいけど、バッグに2本のパターを入れたいと思ったこともある。現時点ではこのマレットがバッグに入るのが良い感じ。

テーラーメイドがこのパターにどんな名前を付けるか分からないけど、慣れ親しんだもの。ネックやオフセットを替えて色々と試したけど、過去にも使ったことがある形状で基本的には同じパター。結局は自分のストローク次第だと分かって入るけど、ボールに対して心地良く構えられないといけないので。

―もしパターに名前を付けるとしたら?
うーん。「ザ・コリン・パター」かな。でもそれでパットがよく入ればの話だけど。入らなかったらどうしよう…様子見かな。

―バッグの中に新しいドライビングアイアンも入っているが、使う予定は?また、それについての評価は
まず第一に、素晴らしい。フェースの弾きが良くて、ボールが飛び出すような感じのドライビングアイアンが好き。風が強い時に使うクラブで、風速が時速20マイル(約9m/s)を超えたら投入するつもり。良い打ち出しができるシャフトとヘッドを見つけた。僕としては特に風の中では強く振りたくない。2番アイアンで強く振るとどこに飛んでいくか分からない。だから、フェースがボールを弾いてくれるのなら、ただ芯に当てることだけを考えて任せるだけ。

―過去にスコットランドに来た時もアイアンのセッティングは替えた
(理由は前回と)同じです。PWから7番アイアンまでをP7CBにした。ここの芝の抜けを考えてバウンス角を決めていて、ここの地面は非常に硬くて締まっている。乾燥していてボールも沈まない。だから、ブレードアイアンだと時々トップ気味の薄い当たりばかりになる。数年前にうまくいったので、それ以来毎年同じような変更をするようになった。

―スコットランドのコースについて。ロイヤルポートラッシュでのプレー経験は?
このコースでプレーしたことはなかったけど、スコットランドでのプレーは大好き。欧州全般で言えることだけど、とにかく創造性を発揮しないといけないし、持てる技術を総動員してショットを打たないといけない。とにかくスキルが問われるし、そうやって自分のゴルフを作り上げてきた。ショットを打ちこなし、バーディチャンスをたくさん作りつつ、ミスを最小限に抑えることができれば。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)