(11日、第107回全国高校野球選手権大分大会2回戦 大分雄城台11―1情報科学、六回コールド) 双子がその野球人生にひ…
(11日、第107回全国高校野球選手権大分大会2回戦 大分雄城台11―1情報科学、六回コールド)
双子がその野球人生にひと区切りを付けた。
情報科学の大津朋也選手と拓也主将。二つ上の兄の影響で小学1年生から野球を始めた。兄の朋也選手は弟の拓也選手に対して「活躍すれば刺激になった。いいライバル関係」。弟も「好機に打ってくれる信頼できる主軸」と認め合ってきた。
兄弟は入部後、「2人で声出して盛り上げていこう。甲子園に出られるようなチームにしよう」と言い交わした。弟は強気な性格で臆せず物を言うタイプだが、「チーム内のコミュニケーションを大切にしている」という。チームを引っ張ろうとする弟を、兄は「みんながついて来られるようにサポートしてきた」と振り返る。相馬豊樹監督はそんな2人の姿に「負けず嫌いの弟は主将、兄は冷静なので主軸を任せた」。
試合は序盤から大量リードを許す苦しい展開。兄は安打、弟は四球で出塁して意地を見せたが得点につながらず、コールド負けを喫した。
卒業後、2人は別々の会社に就職する予定だ。兄は「高校までありがとう。お互い頑張ったな」。弟は「12年間、一緒に野球できてよかった」と互いにねぎらった。
今後、弟は軟式で野球を続けるつもり。兄は未定だ。
2人が違うチームで対戦する可能性は? 「あるかもしれない。それは楽しみ」と口をそろえた。(大村久)