第107回選手権神奈川大会は7月7日に開会式が行われ、幕を開けた。昨夏の代表校・東海大相模(神奈川)は、4日に練習を公開…

第107回選手権神奈川大会は7月7日に開会式が行われ、幕を開けた。昨夏の代表校・東海大相模(神奈川)は、4日に練習を公開し、順調な仕上がりをアピールした。

 ウォーミングアップから活気あふれる雰囲気で練習は進み、実戦形式のノックやシート打撃といったメニューが行われた。フリーバッティングでは、金本 貫汰内野手(3年)や中村 龍之介外野手(3年)ら主力選手が快音を響かせ、好調ぶりをうかがわせた。

 練習後、主将の柴田 元気選手は「チームとしてなかなかまとまらない時期も長くありましたが、今は夏に向けて一人ひとりがチームのために行動できています。その結果がグラウンドの雰囲気の良さにも表れていますし、チーム全体で夏に向かっていけていると思います」と、手応えを語った。

 最大のライバルである横浜は、今春の選抜甲子園を制しており、県大会でも昨秋・今春と2度、決勝で敗れている。「打倒・横浜」への思いは例年以上に強く、柴田は“3度目の正直”へ決意を口にした。

 「自分たちは横浜に2度も負けてしまい、同じ相手に3度も負けるのは本当に情けないと思います。ラストチャンスは、本当に“勝つ”という気持ちしかありません」

 またエースの福田 拓翔投手(3年)はブルペンには入らず、キャッチボールで調整を行った。3月に右肘を痛めた影響で春先からコンディション不良が続いていたが、この日は伸びのあるボールを投げ込み、復調をアピール。キャッチボール後には、思わず笑みがこぼれた。

 「今日はここ最近では一番良かったです。だいぶ指にもかかっていて、自分でも納得のいく球が投げられました。でも、ケガをする前はそれが普通だったので、投げられた喜びもありますが、“やっと普通に戻った”という感情もあります」

 東海大相模は、12日に横須賀工との初戦を迎える。“3度目の正直”へ、縦縞の逆襲がいよいよ始まる。

 高校野球ドットコムでは、東海大相模の夏直前の公開練習の様子を映像で配信。活気あふれるウォーミングアップや、金本・中村ら主力選手の打撃練習、そして復活への自信を見せるエース・福田のキャッチボールなどを紹介している。大会を目前に控え、士気高まる選手たちの姿は必見だ。