第107回選手権神奈川大会は7月7日に開会式が行われ、幕を開けた。昨夏の代表校・東海大相模(神奈川)は、4日に練習を公開…
第107回選手権神奈川大会は7月7日に開会式が行われ、幕を開けた。昨夏の代表校・東海大相模(神奈川)は、4日に練習を公開し、順調な仕上がりをアピールした。
エースの福田 拓翔投手(3年)はブルペンには入らず、キャッチボールで調整。3月に右肘を痛め、春先からコンディション不良が続いていたが、この日は伸びのあるボールを投げ込み、復調ぶりをうかがわせた。
「今日はここ最近では一番良かったです。だいぶ指にもかかっていて、自分でも納得のいく球が投げられました。でも、ケガをする前はそれが普通だったので、投げられた喜びもありますが、“やっと普通に戻った”という気持ちもあります」
最速150キロの直球を武器に、ドラフト上位候補の呼び声もあった福田。しかし、3月に右肘に違和感を覚え、4月の侍ジャパンU18代表候補強化合宿も辞退。春の神奈川県大会で復帰登板を果たしたものの、直球は140キロにも届かず、本来の姿からはほど遠かった。
「(投げる)感覚を忘れてしまい、フォームもわからなくなっていた」と不調の要因を振り返る福田。春季大会後はフォームを一から見直し、フィジカル面も徹底的に鍛え直すなど、自らをストイックに追い込んできた。
6月後半の練習試合では、その努力の成果が少しずつ表れ始め、夏に向けて手応えを感じている。
「原先生からも、“やっぱり自分が変わらないとこのチームは変わらないし、勝てない”と言われてきました。誰よりも自分に厳しく、まずは自分に負けない強い気持ちで臨みたいです」
最大のライバルである横浜は、今春の選抜甲子園を制した。東海大相模は昨秋・今春と県大会決勝で2度敗れており、福田は両試合とも登板はなく、ベンチから仲間の戦いを見守ることしかできなかった。
夏こそはマウンドに立ち、選抜王者を打倒することを固く誓う。
「まずは一戦必勝ですが、決勝まで勝ち進み、横浜を倒したいという思いが強いです。今は本当にチームが一つになって練習できているので、夏は必ずマウンドに立ち、横浜を倒したいと思います」
福田がこの夏のキーマンであることは間違いない。紆余曲折を経て、一回り逞しくなったドラフト候補の最後の夏が、いよいよ始まる。