(11日、第107回全国高校野球選手権山梨大会1回戦 身延6―2甲府南) 打線がつながらず、甲府南は攻めあぐねていた。 …

(11日、第107回全国高校野球選手権山梨大会1回戦 身延6―2甲府南)

 打線がつながらず、甲府南は攻めあぐねていた。

 0―6で迎えた八回。1死一、二塁の好機で高野義仁主将(3年)が左前適時打を放ち、二塁から弟の煌仁選手(1年)が生還。自身を含む4連打で2点を返した。

 打った球は「覚えていない」。弟をホームにかえしたい一念で球に食らいついた。

 仲良し兄弟だ。自宅ではテレビでプロ野球観戦を一緒に楽しみ、自主練習にも励んだ。

 前日も、2人で相手投手の動画を見て対策を練った。そのかいもあったか、安打数では相手を上回った。だが、なかなか得点に結びつけられなかったのが悔しかった。

 3年間、公式戦で一勝もすることはできなかった。「弟には勝ってもらいたい。いつか主将としてチームを引っ張ってほしい」。煌仁選手もそのつもりだ。(池田拓哉)