<全国高等学校野球選手権滋賀大会:玉川11-0安曇川・湖南農・愛知・長浜農(5回コールド)>◇10日◇1回戦◇HPLベー…

<全国高等学校野球選手権滋賀大会:玉川11-0安曇川・湖南農・愛知・長浜農(5回コールド)>◇10日◇1回戦◇HPLベースボールパーク

 安曇川・湖南農・愛知・長浜農連合はわずか1安打に抑えられ、5回コールド負け。チーム唯一の安打を放ったのが1番三塁の田中 津凪内野手(長浜農3年)だった。

 3点を先制された直後の1回裏、1ボールからの2球目をセンター前に弾き返し、「気持ち良かったです」と笑顔が弾けた。

 3年生の田中だが、実はこれが初めての公式戦。入学直後は野球部に入部するもすぐに退部して、この春に本格復帰していたのだ。

 入学時の野球部員は田中と3年生2人に2年生女子マネージャーだけ。同期はおらず、野球に対するネガティブな気持ちも芽生えて、ユニフォームを採寸した直後に退部した。

 その後はアルバイトをして過ごしていたが、「動いていないと体がウズウズして」と草野球に興じた後にサッカー部に入部。すぐレギュラーになったそうだ。

 それでも「最後の夏の大会はやり遂げたい」と顧問に直訴。春の公式戦が終わってから新たに結成された連合チームのメンバーに加わった。

 長浜農は田中以外にも1年生3人が入部。新調したユニフォームを身にまとい、最初で最後の公式戦に挑んだ。

「楽しかったですね。負けている感覚はなかったですけど、あっけなく終わりました」と振り返った田中。1時間11分で夏は終わったが、表情は清々しかった。

 途切れていた野球部の歴史を後輩につないだ田中。「楽しんで野球をしてもらえたら嬉しいです」と後輩にエールを送ってユニフォームを脱いだ。