藤浪は160キロ超の剛腕が注目されている(C)Getty Images 元阪神の剛腕、藤浪晋太郎の去就が注目されている。…

藤浪は160キロ超の剛腕が注目されている(C)Getty Images

 元阪神の剛腕、藤浪晋太郎の去就が注目されている。

 6月中旬にマリナーズ傘下3Aタコマを自由契約となった藤浪は、昨年日本一となったDeNAが獲得準備を進めていると報じられている。

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 190センチを超える高身長から繰り出される160キロ超の角度あるフォーシーム、カットボール、スライダー、フォークと多彩な変化球も持ち、先発、救援の経験も持ちあわせている剛腕は果たしてチームに合流すれば、どんな起用となるのか。

 藤浪をめぐっては球界内からも考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は10日に自身のYouTubeチャンネルに「【速報】DeNAが藤浪晋太郎獲得に向け本格調査へ!!『彼にとってベストな環境は…』最適な起用法は?ベイスターズの意図は…【MLB】」と題した動画を更新。藤浪に関しての独自の考察を披露している。

 藤浪に関して高木氏は「バッターたちが怖いよ、(球が)抜けてきたらという それが一つの武器なんだけど」と課題の制球力、荒れ球に対してコメント。

 NPB時代から注目されてきた制球難に関して「(当てたら)申し訳ないという、優しさがある子なんだよね」と高木氏は藤浪の性格を分析。

 そのことも本人の悩みを深くしているとした上で、160キロ超の剛速球も持っていることで「(制球難を)武器だと思えるようになれば、勝てるピッチャーになる」と課題の制球難もしっかり受け止めて、前に進めるようになれば勝てる投手になれると太鼓判。

 起用法に関しても言及。メジャーでは救援も経験したが、「中継ぎで四球が多いとか抜け球が多いとか、無駄なランナーを出す中継ぎは怖いよね」として、「先発は許容範囲がある」と先発起用を推す。

 チームではアンドレ・ジャクソン、アンソニー、ケイ、東克樹の3本柱が安定している中、期待されたトレバー・バウアーが不調で登録を抹消。勝負の夏を見据えても先発陣の充実が必至となっているとした。

 さらにDeNAに関しては「寄り添ってくれる球団」と表現。親会社がIT企業らしく、動作解析などの機器も豊富とあって、「色々な方法から捉え、数値で出されると思う」と課題克服のヒントは必ず見つかるはずとした。

 チームでは打線でも昨年在籍したマイク・フォードの出戻り補強、元中日のダヤン・ビシエドの契約成立も間近とされるなど、投打に積極補強が目立つ。

 現在首位の阪神が2位以下に9・5ゲーム差をつけるなど独走、このままでは追いつけなくなるとあって、戦力の拡充を急いでいる。

 熱い横浜で剛腕のピッチングが蘇るか。引き続き、注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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