◇米国&欧州男子ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 初日(10日◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇…
◇米国&欧州男子ツアー共催◇ジェネシス スコットランドオープン 初日(10日◇ザ・ルネサンスクラブ(スコットランド)◇7282yd(パー70)
ショット、パット、アプローチ…。個々で見れば悪いわけではないはずなのに、少しのズレがミスにつながる。この日は50cmのパットを2回外した。中島啓太は「良いところはなかった。入れなきゃいけなかった」と3オーバーのラウンドを振り返った。
今季は3月のDPワールドツアー(欧州ツアー)「シンガポールクラシック」からテーラーメイドの「スパイダー ツアーX」を投入するなど、パター選びを模索し続けている。アマチュア時代を含めて長らくピンタイプを愛用してきたが、シーズン序盤に「パッティングが決まり切っていなかった」と芝目の強いシンガポールで慣性モーメントの高いネオマレット型にスイッチ。「めちゃくちゃ入った」と手応えを得て、そこから2試合連続で2位に入った。しかし、そのままスパイダーを使い続けるのは気が引けた。
「甘え続けたら、自分の感覚がなくなる」と、やっぱり軸にしたいのはピンタイプ。コースによって使い分けながら、今週は「ポアナ芝で、花が咲いていてボサボサなので」とやさしさ重視でスパイダーを投入したが、初日はグリーン上で苦戦した。
前半の3番(パー5)はグリーン奥からのアプローチを50cmにつけたが、フックラインが決め切れずに2パットのパー。5番は3mのチャンスを外した。11番は再び50cmを外してボギーをたたいた。「3番で獲っていたら、もっと流れが変わっていた。そういうミスが良くない」。1バーディ、4ボギー「73」で出遅れた初日に「こんなもんですね…」とため息をついた。
5月のメジャー「全米プロ」から6試合で予選落ち4回とシーズン序盤の勢いを取り戻せない試合が続く。ラウンド後は、ショートゲームをメインに調整。「きょうより良い状態でいけたら。あしたまた、頑張ります」と、まずは悪い流れを断ち切りたい。(スコットランド・ノースバーウィック/谷口愛純)