第107回全国高校野球選手権岡山大会(朝日新聞社、岡山県高校野球連盟主催)は10日、倉敷市のマスカットスタジアムで開会…
第107回全国高校野球選手権岡山大会(朝日新聞社、岡山県高校野球連盟主催)は10日、倉敷市のマスカットスタジアムで開会式があった。晴天の下、58校55チームの選手たちが晴れやかに入場行進した。試合は12日から倉敷市営球場、美咲エイコンスタジアム(美咲町)を加えた3球場で一斉に始まる。順調に進めば決勝は27日、マスカットスタジアムである。
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太陽が照りつける中、選手たちは倉敷商吹奏楽部が演奏する大会行進曲に合わせて左右両翼から入場した。先導役は、岡山工の佐藤苺衣(まい)さん、岡山操山の河内優芽さん(いずれも3年)の女子選手2人が務めた。
前年優勝の岡山学芸館の国近泰獅主将(3年)が優勝旗を返還。県高野連の西山正宏会長が「いよいよ夏の熱い戦いが始まる。正々堂々とフェアプレーを貫き、憧れの甲子園を目指して仲間と共に技と力と精神力、チームワークを発揮し、若さあふれるプレーを期待しています」とあいさつし、邑久の大西絢也主将(同)が選手宣誓をした。
国歌独唱は岡山城東の藤井歩さん(同)が伸びやかに歌った。「緊張したけど、選手たちへの応援の気持ちを伝えられるように頑張りました」と話した。(上山崎雅泰)
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「今、私たちが全力で野球に打ち込むことができるのは、決して当たり前のことではありません」。邑久の大西絢也主将(3年)は選手宣誓をそう切り出した。
邑久は選手11人。「一人ひとりの負担が大きく精神的にも肉体的にもつらい挑戦の連続でした」。それでも「支え、応援してくれる人がたくさんいたからここまでたどりつくことができた」と家族や仲間に感謝し「この夏を世界で一番アツい夏にする」と決意を述べた。
「すっごい緊張したけど、練習よりだいぶ良くて。過去イチ完璧にできました」。初戦は12日に同じマスカットで。「球場の雰囲気に負けないよう、夏1勝を目指します」(大野宏)