<全国高校野球西東京大会:三鷹中等教育10―3田無工科(7回コールドゲーム)>◇10日◇2回戦◇ジャイアンツタウンスタジ…
<全国高校野球西東京大会:三鷹中等教育10―3田無工科(7回コールドゲーム)>◇10日◇2回戦◇ジャイアンツタウンスタジアム球場
今年から新しい大会会場として加わったジャイアンツタウンスタジアム。その名の通り読売ジャイアンツのファーム用の球場なのだが、京王よみうりランドから、約300段という階段を上り切って、頑張れば15分くらいで、何とかたどり着く。球場そのものはキレイな人工芝で、スタンドも見やすい設計だ。
元々あった、ジャイアンツのファーム球場を改修工事するにあたって、読売球団から東京都高野連に「地区大会でもぜひ使用して欲しい」という要請があったという。球場不足で頭を抱えていた都高野連としては願ってもない話であり、大会球場への条件書類などを提出した。ただ、ネックは球場施設使用料だったという。そこで、他球場の使用料なども提示しながら、何度も話し合いを持って、ようやく折り合いがついて、今年から使用ということになった。
熱中症対策には、必要以上に神経を注ぎながらも、素晴らしい球場での試合に、選手たちは、やはりテンションも上がっていたようだ。ファームとはいえ、プロの使用球場で公式戦としてしての大会ができるというのは、選手たちにとっては、やはり嬉しいことであろう。
中高一貫の三鷹中等教育は全員で16人、田無工科は6人の1年生が加わって全17人。ともに少人数のチーム同士だが、単独チームでこのジャイアンツタウン球場で戦えることになった。
初回にお互いに2点ずつ奪い、2回にも1点ずつ取り合うというところから始まった試合。序盤は点の取り合いのような展開にもなっていったが、1~3回まで、毎回得点していった三鷹中等教育がリードして5対3。さらに4回にも犠飛で得点したことで主導権を奪い、結果的には6回、7回にも2点ずつ加えてコールドゲームとした。
三鷹中等教育はエースで4番の宮岡 誠一郎投手(3年)が軸なのだが、この日も初回の2点タイムリーに、4回のリードを広げる犠飛。そして、6回には決定的ともいえる8点目を叩き出した三塁打を放つなど3打数2安打4打点。4番打者としては、十分の活躍だった。しかし投手としては、「あまり調子はよくなかったです。6回だけ(2三振を奪う3者凡退)自分のピッチングができましたが、それ以外は、真っすぐがあまり走っていなくて、よくなかったです」と反省の弁の方が多かった。
幼少期はアメリカ育ちで、バスケットボールとサッカーと野球の3つの競技をやっていた。「最初はバスケットをやろうかと思っていたのですが、ちょっとスパルタ気味だったので、自分に合わないかなとも思った」と、日本では野球を選択することになった。今は高校野球でチームを引っ張れる存在になり、その選択は間違いではなかったであろう。「できたら、大学でも野球を続けたい」という思いもあるという。
序盤は点の取り合いで喰らいついていかれた田無工科だったが、3回以降は突き離された。加藤賢司監督は、「勝てるとしたら、点の取り合いの試合になっていくと思っていました。当初は、取り合いになったのですけれども、投手が持たなかったですね。3人で目先を変えて交わしていくということで考えていたのですが、投げ切れないまま代えざるを得ないという状況での交代でしたからね」と、中盤以降はゲームプランが崩れていったことを悔いていた。