吉田の復帰戦で日本野球について持論を展開したスピルボーグ氏。(C)Getty Images 抜群の対応力は、なんとも頼も…

吉田の復帰戦で日本野球について持論を展開したスピルボーグ氏。(C)Getty Images
抜群の対応力は、なんとも頼もしい。現地時間7月9日に本拠地で行われたロッキーズ戦で、レッドソックスの吉田正尚が「6番・DH」で今季初出場。4打数3安打1打点と出色のパフォーマンスを披露し、完全復活を印象付けた。
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メジャー3年目の今季は開幕を前に苦しんできた。昨年10月に右肩を手術した影響で、開幕から60日間の負傷者リスト(IL)に入った吉田は、リハビリを繰り返す日々。だからこそ、ついに戻った檜舞台に「うれしく思う。プレーできることが一番」と漏らした。
実戦感覚にブレは見られなかった。1点リードの2回無死の局面で迎えた第一打席に、96.2マイル(約154.8キロ)の4シームを中前にはじき返して復帰後初安打をマークした吉田は、4回1死三塁で迎えた第2打席には、相手一塁手のミットを弾き飛ばす痛烈な適時打を記録。さらに8回無死の第4打席では低めへのスプリットをしっかりと引っ叩き、エンタイトル二塁打を放った。
見事な対応力で存在感を示した吉田には、米メディアでも小さくない話題となった。試合を中継したロッキーズの贔屓メディア『Rockies TV』で解説を務める球団OBで、2013年に西武でもプレーしたライアン・スピルボーグス氏は「彼は日本でも常に出塁マシーンだった。身体は大きくないが、彼は本当に巧く打てるバッターだ」と評価した。
そんな同局の中継内では、日本人選手の質もクローズアップされた。実況を務めたドリュー・グッドマン氏が、「日本で注目されるのはメガスターばかりだ。オオタニ(大谷翔平)がその筆頭になるけど、日本にはMLBレベルの力を持った選手は他にもたくさんいる。ヨシダのような国際的なネームバリューがない選手たちもいる」と指摘。これに同調したスピルボーグ氏は、NPBでプレーした実体験をもとに自己分析を展開した。
「間違いないよ。日本にはメジャーでやれる選手がかなりいる。ただ、そのチャンスが全員にあるかというと、そうではない場合が多い。NPBにはいろいろな契約ルールがあるからね。だから、チャンスを得る頃には年齢を重ねている選手が多いんだ。
でも、スーパースターだけが全てではないと思うんだ。それは野球界が陥りやすい罠でもある。日本にはある程度の年齢を重ねても素晴らしい選手が本当にたくさんいる。そういう実力を持った選手たちをもっと積極的に獲得すべきだと個人的には思うね」
奇しくも吉田の復帰戦によって深掘りされた日本野球界のレベル。“野球の本場”で語られたその分析内容は、実に興味深いものとなった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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