(10日、第107回全国高校野球選手権埼玉大会1回戦 不動岡15―6杉戸=7回コールド) 1年近く、杉戸がずっと意識して…
(10日、第107回全国高校野球選手権埼玉大会1回戦 不動岡15―6杉戸=7回コールド)
1年近く、杉戸がずっと意識してきた相手が不動岡だった。
昨年の秋季大会。東部地区1回戦で対戦した杉戸は0―8の7回コールドで散った。新チームとなって最初の公式戦で敗れたのが、不動岡だった。
この夏の初戦はリベンジマッチだった。試合前、背番号10の主将、受川優斗(3年)は「秋とは違う杉戸を見せる」と闘志を燃やしていた。
その受川が先発マウンドへ。だが、気負っていた。空回りしてしまった。一回。わずか10球、無安打で1点を失うと、さらに連続三塁打などで計3失点。三回には7失点。打線は食らいついたが、序盤の失点を挽回(ばんかい)できなかった。
昨春ユニホームを一新した杉戸。大塚真澄監督から「背番号10を杉戸のキャプテンナンバーにする。『杉戸の10番』の歴史をお前が作れ」と託された背番号だった。
涙はなかった。「精いっぱいやりましたから」。背番号10と不動岡へのリベンジを後輩に託し、最後の夏が終わった。(抜井規泰)