(10日、第107回全国高校野球選手権秋田大会1回戦 湯沢0―7湯沢翔北=7回コールド) 湯沢の主将、森谷颯太選手(3…

 (10日、第107回全国高校野球選手権秋田大会1回戦 湯沢0―7湯沢翔北=7回コールド)

 湯沢の主将、森谷颯太選手(3年)は少しだけ表情を崩した。「投げきれたので、悔いはないです」

 2年になって本格的に遊撃手から投手へ転向したエースだ。敗れはしたが、最後の夏をきっちりとマウンドで終わることができた。

 投手不足で監督に話を持ちかけられたとき、ちょっと悩んだ。「でも、チーム優先なので。やってみようと」。投げてみれば、「打たせて取れる」と好感触。細かく変化するツーシームなどが有効で、打者の的を外すのが得意になった。

 「きょうは自分の負けです」と脱帽したのは、湯沢翔北の主将、真田空選手(3年)。ともに保育園から中学まで一緒という間柄だ。「コースをびしびし突いてきて、いい投手になった」

 この日、真田選手には安打1本を喫したが、二回や六回のピンチでは飛球に取って抑え、決定打は許さなかった。

 練習試合などで真田選手を打ち取るたびに、少しずつ自信がついてきたという。「やはり打撃も守備もうまかったですよ」。真剣勝負の中でも心を通わせていた幼なじみ2人。試合後、真田選手が歩み寄り、両手で固く握手を交わした。(隈部康弘)