(10日、第107回全国高校野球選手権大阪大会1回戦、羽衣学園14―5長野) いつものように制球できず、甘いところにばか…

(10日、第107回全国高校野球選手権大阪大会1回戦、羽衣学園14―5長野)

 いつものように制球できず、甘いところにばかり球がいく。

 一回表、長野のエース阪本彪真主将(3年)は先頭打者に四球を出し、暴投などもからんで先制点を許した。二回にも5失点。だが、仲間が嫌な雰囲気を払ってくれた。

 三回裏、内野安打と四球で出た走者を後藤悠介選手(2年)が三塁打で返して2点。そこで、自分に打席が回ってきた。

 打撃はずっと、調子が悪い。だが、「絶対に打ってやる」と気持ちを集中させた。直球を左前にはじきかえし、3点目をもぎとった。

 「次につなげていく」という気持ちで打席に立ち続け、3安打2打点。試合後は「今日負けるとは思っていなかった」と悔しさをにじませ、「後輩たちには、もっとがんばってほしい」とエールを送った。(小田健司)