(10日、第107回全国高校野球選手権新潟大会2回戦 関根学園4―3糸魚川=延長十一回タイブレーク) 最速140キロの…
(10日、第107回全国高校野球選手権新潟大会2回戦 関根学園4―3糸魚川=延長十一回タイブレーク)
最速140キロの速球が武器の好投手、糸魚川のエース、山岸宥稀(3年)の短い夏が終わった。強打を誇るシードの関根学園を九回まで2点に抑えたが、タイブレークの末、力尽きた。
試合終了後、山岸は関根学園のメンバーに囲まれ、次々に抱き合い、健闘をたたえ合った。「負けたことは悔しいが、糸魚川出身の顔見知りもいて、ぜひ甲子園に行ってほしい」と語った。
中学からバッテリーを組む捕手の中沢克斗(同)は「ベストピッチング」とたたえたが、「相手は振り回してくる印象だったので、コースを投げ分けていけば、ロースコアでもっていけると思っていた。打たれたのは浮いた球で、もう少しコースを突いていきたかった」と冷静に分析した。
「最後まで投げ切れた姿を後輩に見せられてよかった」。悲願の「糸魚川から甲子園へ」は、後輩に託した。(エリアリポーター・久保田正)